日々、汚れた作業着と戦う皆さま、お疲れ様です。
現場作業の仕事は、泥や油などの洗濯しても落ちない汚れが残ってしまいますよね。
それは過酷な現場で頑張っている証だと思います。
しかし、作業着の洗濯が、悩みの種になっていませんか?
作業着の汚れは、油汚れ、泥汚れ、サビ汚れ、汗ジミ、草汚れなどが代表的です。
これらの汚れは、一般的な洗濯では落ちにくいので、前処理や洗剤の選択が重要です。
本記事は、作業着の汚れ別の落とし方について、徹底的に解説しています。
落ちない汚れをスッキリ気持ちよく落としたい!方に向けて
15年以上も過酷な現場仕事で汚れた作業着と戦ってきた「妻」のノウハウをまとめました。
この記事を読めば作業着の洗濯でイライラすることはなくなるはずです。
ぜひ最後まで読んでみてください。
作業着の油汚れの落とし方
作業着の油汚れの落とし方については、以下のステップに従ってください。
- 油汚れの種類に応じて、お湯でつけ置きする、ベンジンやクレンジングオイルでたたき洗いする、固形の洗濯石鹸でこすり洗いするなどの下処理を行います。
- 作業着用の洗剤を使って、洗濯機で洗います。
- 洗濯機で洗う際には、洗剤液の温度は40度以上にする、柔軟剤は汚れが落ちたことを確認してから使うなどの注意点があります。
これらのステップを詳しく説明します。
1. 下処理
まず、下処理として以下の3つの方法があります。
1.お湯でつけ置きする方法
2.ベンジンやクレンジングオイルでたたき洗いする方法
3.固形の洗濯石鹸でこすり洗いする方法
お湯でつけ置きする方法
お湯でつけ置きする方法は、バケツに50~60度のお湯を入れて、作業着を1~2時間浸けておくだけです。
この方法は、機械油などの油汚れに効果的です。
ベンジンやクレンジングオイルでたたき洗いする方法
ベンジンやクレンジングオイルでたたき洗いする方法は、油汚れ部分にタオルや布を敷いて、歯ブラシにベンジンやクレンジングオイルをつけてトントンと叩く方法です。
この方法は、油汚れが古くなって固まってしまった場合に効果的です。
固形の洗濯石鹸でこすり洗いする方法
固形の洗濯石鹸でこすり洗いする方法は、お湯でつけ置きした後に、固形の洗濯石鹸で油汚れ部分を擦って洗う方法です。
この方法は、油汚れに強い洗濯石鹸を使うと効果的です。
2. 洗濯機で洗う
作業着用の洗剤は、油汚れや泥汚れに強い洗剤です。
作業着用の洗剤の種類には、液体洗剤や粉末洗剤、粒状洗剤などがあります。
作業着の素材や汚れの度合いに合わせて、適切な洗剤を選んでください。
洗濯機で洗う際には、洗濯表示に従って、洗濯機の容量やコース、洗剤や柔軟剤の量や投入口などを設定してください。
これらの設定によって、洗濯物の仕上がりや洗濯機の寿命に影響があります。
3. 洗濯機で洗う際の注意点やポイント
- 洗剤液の温度は40度以上にする
- 柔軟剤は汚れが落ちたことを確認してから使う
洗剤液の温度は40度以上にする
洗剤液の温度は40度以上にすることで、油汚れを溶かして落としやすくします。
温水機能性が付き洗濯機を使用する場合は、温水コースで40度で洗いましょう。
もし、温水機能がない洗濯機の場合はお風呂の浴槽に40度のお湯を沸かし、洗濯槽に給湯して洗濯しましょう。
給湯して洗う場合のポイントとして、お風呂の残り湯は使わないようにしてください。
理由は、残り湯は皮脂汚れなどにより、洗浄効果が低下するためです。
もったいないと感じるかもしれませんが、新しく沸かしたお風呂のお湯の方がより汚れが落ちやすくなります。
また、作業着の素材によっては高温に耐えられない場合があります。
40度の洗濯前には必ず洗濯表示を確認しましょう。
柔軟剤は汚れが落ちたことを確認してから使う
柔軟剤は汚れが落ちたことを確認してから使うことで、洗剤と柔軟剤の相乗効果が得られます。
柔軟剤は洗浄力がなく、衣類の仕上がりをよくするためのものです。
洗剤と柔軟剤は互いに効果を打ち消し合うので、混ぜてはいけません。
洗濯機によっては、柔軟剤の自動投入口があるので、そこに入れておけば、最後のすすぎのタイミングで柔軟剤が入ります。
二槽式洗濯機の場合は、2回目のすすぎと同時に柔軟剤を入れます。
作業着の泥汚れの落とし方
泥汚れは、水にも油にも溶けない不溶性の汚れなので、手もみやブラシで物理的に汚れをかきだす必要があります。
作業着の泥汚れの落とし方についてのステップは、以下の通りです。
1.泥を落とす
まず、泥汚れが乾いている場合は、叩いたりブラシでこすって泥を落とします。
砂や土が入り込んでいると、汚れが落ちにくくなるため、乾いている状態で表面の汚れを落とせるだけ落とします。
2.石鹸を塗り込む
次に、固形石鹸に水をつけて、泥汚れ部分にこすりつけて石鹸を塗り込みます。
固形石鹸は、泥汚れに強い洗浄力があります。
表だけではなく裏もうっすらと白くなるまで石鹸を塗ります。
3.ぬるま湯でもみ洗い
その後、ぬるま湯の中で泥を押し出すイメージでもみ洗いします。
ぬるま湯は、40℃~60℃の温度が適しています。
あまり熱いお湯は、生地を傷めたり、汚れを定着させたりする可能性があります。
4.洗濯機で洗う
最後に、洗濯機で通常通り洗います。
すすぎ回数は、いつもより1回多めに設定すると、しっかり洗剤や汚れを落としてくれます。
泥汚れがひどい場合や時間が経ってしまった場合は、酸素系の漂白剤を使ってつけ置き洗いすると効果的です。
酸素系の漂白剤は、泥汚れの色素を分解して落とす力があります。
け置き洗いの際は、洗剤液が真っ黒になる場合は、洗剤液を交換して再度つけ置きします。
真っ黒の状態でつけ置きを続けると、汚れが戻ってしまう場合があるので注意してください。
以上が、作業着の泥汚れの落とし方についてのステップです。
作業着のサビ汚れの落とし方
サビ汚れは、金属が酸素と水と結合することで発生する赤茶色や黒色の汚れです。
サビ汚れは、見た目が悪くなるだけでなく、金属の強度を低下させたり、衣類や家具にもらいサビをつけたりする可能性があります。
そのため、サビ汚れは早めに落とすことが大切です。
サビ汚れの落とし方は、サビの種類や付着している素材によって異なりますが、一般的には以下のような方法があります。
- 重曹や酢、レモンなどの酸性のものを使って、サビと反応させて除去する方法。
- クレンザーや歯磨き粉などの研磨剤を使って、サビをこすって落とす方法。
- ケチャップやコーラなどの有機酸を含むものを使って、サビを溶かして落とす方法。
- ワイヤーブラシやサンドペーパーなどの工具を使って、サビを削って落とす方法。
- サビ落としやサビ止めなどの専用の商品を使って、サビを落としたり防いだりする方法。
作業着のサビ汚れの落とし方についてのステップは、以下の通りです。
1.サビ汚れの種類を確認
まず、サビ汚れの種類を確認します。赤サビ、黒サビ、青サビ、白サビなどがありますが、一般的には赤サビが多いです。
2.酸性でサビを除去
次に、サビ汚れに対して酸性のものを使って反応させて除去します。クエン酸、レモン果汁、酢などが効果的です。
3.サビをこすって落とす
その後、研磨剤や酸素系漂白剤を使って、サビ汚れをこすって落とします。
重曹、クレンザー、歯磨き粉などが効果的です。
4.洗濯機で洗う
最後に、洗濯機で通常通り洗います。
以上が、作業着のサビ汚れの落とし方についてのステップです。
作業着の汗ジミの落とし方
汗ジミは、汗や皮脂が衣服に残って黄ばみや臭いの原因になる汚れです。
汗ジミは、タンパク質や油性の汚れなので、アルカリ性の洗剤や漂白剤を使って落とすのが効果的です。
作業着の汗ジミの落とし方についてのステップは、以下の通りです。
1.汗ジミの部分を水で濡らす
まず、汗ジミが付いている部分を水で濡らします。
水は40℃〜60℃のぬるま湯がおすすめです。
2.中性洗剤
次に、汗ジミに直接食器用中性洗剤をかけます。
食器用中性洗剤は、油汚れに強い洗浄力があります。
3.汗ジミをもみ洗いする
その後、汗ジミをもみ洗いします。
もみ洗いの際は、ブラシや歯ブラシを使うとより効果的に汚れを落とせます。
4.洗濯機で洗う
最後に、洗濯機で通常通り洗います。
すすぎ回数は、いつもより1回多めに設定すると、しっかり洗剤や汚れを落としてくれます。
以上が、作業着の汗ジミの落とし方についてのステップです。
作業着の草汚れの落とし方
草汚れは、草の汁が衣服に付着して緑色のシミになる汚れです。
草汚れは、水溶性・油溶性・色素の3種類の汚れが混ざっているので、落とすのが難しいとされています。
草汚れの落とし方についてのステップは、以下の通りです。
1.油分を溶かす
まず、草汚れに油溶性の成分が含まれている場合は、クレンジングオイルや食器用中性洗剤を直接塗って、油分を溶かします。
2.水溶性の成分を溶かす
次に、草汚れに水溶性の成分が含まれている場合は、40℃〜60℃のお湯に液体洗剤やセスキ炭酸ソーダを溶かして、作業着をつけ置きします。
3.色素を分解する
その後、草汚れに色素の成分が含まれている場合は、液体酸素系漂白剤を直接塗って、色素を分解します。
4.洗濯機で洗う
最後に、洗濯機で通常通り洗います。
以上が、作業着の草汚れの落とし方についてのステップです。
作業着のボンド汚れの落とし方
ボンド汚れは、接着剤の一種で、木工や工作などによく使われます。
ボンド汚れは、水に溶けないので、水洗いだけでは落とせません。
ボンド汚れを落とすには、ボンドの成分によって異なりますが、一般的には以下のような方法があります。
アセトンやベンジンなどの有機溶剤を使って、ボンドを溶かして落とす方法
汚れてもいいタオルやキッチンペーパーを敷いて、ボンドの裏側から溶剤を染み込ませます。
もう一枚のタオルでボンドの表面を叩いて、溶けたボンドをタオルに移します。
タオルが汚れたら、新しいタオルに変えて繰り返します。
ある程度ボンドが落ちたら、洗濯機で通常通り洗います。
鍋やアイロンなどで熱を加えて、ボンドを柔らかくして落とす方法
鍋に水を入れて沸騰させ、ボンドのついた布を入れて数分間煮ます。
鍋から取り出して、ボンドが柔らかくなった部分を爪楊枝やカッターなどで剥がします。
あるいは、当て布を使ってアイロンで熱を加えます。
鍋、当て布、ボンドのついた布、当て布、アイロンの順にして、熱を加えます。
当て布にボンドが移ったら、新しい当て布に変えて繰り返します。
ある程度ボンドが落ちたら、洗濯機で通常通り洗います。
カッターや爪楊枝などの工具を使って、ボンドを剥がして落とす方法
ボンドが乾いた状態で、カッターや爪楊枝などでボンドをこそげ落とします。
この方法は生地を傷める可能性があるので、注意して行ってください。
ボンドが落ちたら、洗濯機で通常通り洗います。
以上が、作業着のボンド汚れの落とし方についてのステップです。
作業着のボールペン汚れの落とし方
ボールペンのインクは、油性、水性、エマルジョン、フリクションの4種類に分かれます。
インクの種類によって、染み抜きの方法が異なります。
インクの種類を調べるには、ボールペンの商品名でネット検索するのが一番簡単です。
ボールペンのボディや芯に商品名やメーカー型番が記されているので、それを入力して検索してください。
それでは、インクの種類別に染み抜きのステップを見ていきましょう。
油性のボールペンの染み抜き
消毒用アルコールや除光液などの有機溶剤を使って、インクを溶かして落とします。
汚れてもいいタオルを敷いて、インクの裏側からアルコールや除光液を染み込ませます。
もう一枚のタオルでインクの表面を叩いて、インクをタオルに移します。
タオルが真っ黒になったら、新しいタオルに変えて繰り返します。
ある程度インクが落ちたら、洗濯機で通常通り洗います。
水性のボールペンの染み抜き
水と石けんでもみ洗いするだけである程度落とすことができます。
よりしっかり落とすには、洗濯用の弱アルカリ性洗剤を使います。
インクの部分に洗剤をつけて、やさしくもみ洗いします。
インクが落ちたら、洗濯機で通常通り洗います。
エマルジョンのボールペンの染み抜き
エマルジョンのインクは、油性と水性の両方の特徴を持っています。
まず、油性のインクと同じように、アルコールや除光液でインクを溶かします。
次に、水性のインクと同じように、洗濯用の弱アルカリ性洗剤でインクを落とします。
インクが落ちたら、洗濯機で通常通り洗います。
フリクションのボールペンの染み抜き
フリクションのインクは、温度で消えるタイプです。
アイロンで熱を加えるだけでインクが消えます。
ただし、アイロンの温度によっては、インクが定着してしまうこともあります。
その場合は、水性のインクと同じように、洗濯用の弱アルカリ性洗剤でインクを落とします。
以上が、作業着のボールペン汚れの落とし方についてのステップです。
作業着の血の汚れの落とし方
血の汚れは、水に溶けやすい水溶性の汚れですが、時間が経つと酸化して落ちにくくなります。
血の汚れを落とすには、以下のような方法があります。
すぐに水洗いする方法
汚れた部分を30℃以下のぬるま湯で洗います。
お湯は血液のタンパク質を固めてしまうので使わないでください。
汚れが落ちたら、洗濯機で通常通り洗います。
時間が経った血の汚れを落とす方法
汚れた部分の裏にタオルやキッチンペーパーを敷きます。
コップに水半分と食器用中性洗剤1プッシュを混ぜて洗浄液を作ります。
歯ブラシに洗浄液をつけて、血の汚れを外側から内側に向かって叩きます。
汚れが落ちたら、洗濯機で通常通り洗います。
それでも落ちなければ、酸素系漂白剤を使ってつけ置きします。
洗面器に水を張り、酸素系漂白剤と重曹を適量入れて混ぜます。
汚れた部分を液に浸し、1時間〜6時間ほどつけ置きます。
その後、洗濯機で通常通り洗います。
以上が、作業着の血の汚れの落とし方についてのステップです。
まとめ
作業着の汚れは、前処理や洗濯機での洗い方にコツがあります。
油汚れや泥汚れ、サビ汚れや汗ジミ、草汚れなど、汚れの種類に応じて、適切な洗剤や漂白剤、温度や時間を選びましょう。
また、洗濯機で洗う際には、すすぎ回数を多めにしたり、脱水時に途中で取り出したりすると、作業着を綺麗に保てます。
汚れにくい作業着を選ぶことも、作業着のお手入れに役立ちます。
以上が、作業着の汚れを落とすための完全ガイドです。
汚れが落ちない場合は、より詳しく書いた詳細記事も合わせて読んでみてください。
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