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【2024年最新版】空調服の選び方を現場歴15年のベテランが徹底解説!

熱中症対策

今の時代、夏の現場に欠かせない空調服。

しかし、種類や機能が多すぎて、どれを選べばいいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

初めて空調服を買うけど、何が違うのかわからない…

という方に向けて

空調服選びで重要なポイントや2024年最新版のおすすめの空調服をご紹介します。

僕は、現場の過酷な猛暑と15年間も戦ってきました。

空調服を使ってきたからこそわかるポイントや、現場仲間など多くのユーザーから得た情報も含めて詳しく解説します。

空調服の価格帯はだいたい2万〜3万円と、安くはない買い物です。

  • 空調服ってこんなもん…?
  • 涼しくない…
  • 損した…

なんて失敗しないためにも

空調服選びで知っておいたほうが良いことを、この1記事に詰め込んで執筆しました。

ぜひ参考にしてみてください。

自分にピッタリの空調服を納得して選びましょう!

空調服とは

空調服とは、バッテリーで動く小型のファンを内蔵し、ファンから服の中に外気を送り込むことで涼しく快適に作業できます。

予備知識として、その仕組みをもう少し詳しく解説します。

空調服の仕組み

空調服の基本的な仕組みは、以下のとおりです。

  1. 服の背中にファンを内蔵します。
  2. 背中のファンがバッテリーから電力を供給し、服の背中を通る風路から空気を送り出します。
  3. 送り出された空気が服の表面に当たることで、汗を気化させます。
  4. 汗が気化する際に、熱を奪うため、体温が下がります。

ポイントとして、

空調服は、汗をかかないようにするのではなく、汗が蒸発する気化熱で体を冷やしています。

なので、エアコンのような涼しさのイメージとは違います。

空調服の仕組み

蒸し暑い夏でも、熱中症のリスクを減らせるため、熱中症対策にも欠かせないグッズです。

夏になると空調服の着用を徹底している会社や現場も多いですよね。

空調服の構成と選び方

空調服は、大きく分けて以下の3つの構成要素から成ります。

  • 服(ウェア)
  • ファン
  • バッテリー

ファンとバッテリーを合わせてデバイスとも言います。

それぞれ選び方のポイントについて解説していきます。

服(ウェア)選びの重要なポイント

空調服の服(ウェア)を選ぶ時のポイントは以下です。

  • 服(ウェア)のタイプ
  • サイズ
  • 素材

服(ウェア)のタイプ

まず、空調服の服(ウェア)の種類には、主に以下のようなタイプがあります。

  • ベストタイプ
  • 長袖タイプ
  • 半袖タイプ

3種類のタイプ選びで悩む人は多いです。

それぞれの特徴を詳しく解説していきます。

ベストタイプ

ベストタイプは、袖がない空調服(ウェア)のタイプです。

以下のメリットがあります。

  • 作業しやすい
  • 首周りの風通しが良い
  • 見た目がスッキリしている
  • 価格帯が安価

最大の特徴は、袖がないので作業しやすいことです。

腕まわりの膨らみもなく手元が見えやすかったり、せまい場所での作業もしやすいメリットがあります。

また、ベストタイプは首周りから風が抜けます。

熱中症時には
「首や脇の下を冷やしましょう」
と指導されたことはありませんか?

それは、

首には太い血管が通っています。

この太い血管を冷やすことで全身を回り、体内の血液が冷えて体温を効率的に下げることができます。

ベストタイプの空調服は、首元から後頭部にかけて風が当たるため、効率よく体を冷やすことができるのです。

そして、空調時のカジュアルな見た目でスッキリしていて、他のタイプと比べると生地の量が少ないため、安価なところもポイント。

しかし、デメリットとして

  • 安全面の対策が必要
  • 腕の紫外線対策が必要

という点があります。

工事現場では「長袖着用ルール」があり、半袖での作業は禁止されていることが一般的です。

なので、空調服の下に長袖のインナーをなどを着る必要があります。

また、腕にあたる紫外線が暑い場合があるので、対策が必要です。

ベストタイプの長袖インナーは、UVカットのコンプレッションインナーが適しています。

ベストタイプの空調服は、

  • 運動量が多い作業がメイン
  • 見た目や作業性を重視する

方におすすめです。

その他の方は以降のタイプを検討してみてください。

長袖タイプ

長袖タイプは、手首まで袖がある空調服(ウェア)のタイプです。

以下のメリットがあります。

  • 手首までの紫外線カット
  • 上半身全体に風を送り込める
  • 安全性が高い

なので、汗による腕のベタつきや日焼け防止にもなります。

インナーに半袖を着て、上から長袖タイプの空調服を着れば、涼しさはもちろん安全面でもバッチリ。

まるで、半袖を着て風を浴びているような感覚で作業することができます。

しかし、デメリットとして

  • 手首まで空調服の膨らみができる
  • 袖口から風が漏れる
  • 他のタイプより価格帯が高い

という点があります。

たとえば、膨らみによる作業時のストレスや袖口から漏れる風で作業に影響がでる場合もあります。

なので、

  • 狭い場所での作業
  • 運動量の多い作業
  • 手元で細かい作業

が多い方は、長袖タイプはオススメできません。

また、半袖やベストタイプと比べると価格も高い傾向にあります。

長袖のタイプの空調服は、

  • 運動量の少ない作業を行う
  • 日焼けや安全性を重視する

方にはオススメです。

特に現場監督や交通誘導員、重機などのオペレーターの方には長袖タイプが適してます!

上記のベストタイプと長袖タイプで、しっくりこない方は以下の半袖タイプを検討してみてください。

半袖タイプ

半袖タイプは、袖が短い空調服(ウェア)のタイプです。

以下のメリットがあります。

  • 脇に風が通り涼しい
  • 長袖タイプより作業しやすい
  • 膨らみを抑えられる
  • カジュアル過ぎない

「首や脇の下を冷やしましょう」

の「脇」に風が通ります。

脇に通る太い血管を冷やし、体温が下がるので効率よく体を冷やせます。

また、ファンの風量や腕の角度によっては、手まで風が当たり、

主観ですが、3つのタイプの中で半袖タイプが一番涼しく感じます。

そして、他のタイプと比べると

  • 長袖タイプより膨らみが抑えられて、作業しやすい
  • ベストタイプより、カジュアル過ぎない

のが特徴です。

しかし、デメリットとして

ベストタイプと同じで

  • 安全面の対策が必要
  • 腕の紫外線対策が必要

になります。

半袖タイプの空調服は、

良くも悪くもベストタイプと長袖タイプの中間のようなタイプです。

涼しさが一番大事!だけど作業性も捨てがたい…という方におすすめです。

空調服の涼しさを味わってほしいので、初めて購入する人には半袖タイプをオススメします。

サイズ

空調服のサイズは、通常の作業着と同じように、S、M、L、LL、3L、4Lの6サイズ展開が一般的です。

また、メーカーやモデルによっては、XSや5Lなどのサイズ展開もあります。

空調服のサイズは涼しさや作業性にも影響する重要なポイントです。

小さい場合、空調服が体にフィットしすぎてしまい、

  • 動きにくくなる
  • 背中しか風が回らない

など、作業性や空調機能を低下させます。

反対に、大きい場合も、

  • 余計な膨らみができる
  • 風が抜けすぎる

ため、作業性や空調機能を低下させます。

なので、

  • スタイリッシュに着たい!
  • ゆったり着たい!

など、着こなしを重視してサイズを決めるのはやめましょう。

メーカーのサイズ表は、作業性や空調機能を考え推奨しています。

多少ゆとりのあるサイズ感が良いですが、必ずメーカーのサイズ表を基準に選ぶことをおすすめします。

ただし、どちらかのサイズで迷った時は、大きい方のサイズを選ぶ方が涼しさを感じられます。

素材

空調服の服(ウェア)の素材は、主に以下のようなタイプがあります。

  • ポリエステル
  • 綿
  • ポリエステルと綿の混紡

それぞれメリットやデメリットがありますので、特徴を詳しく解説していきます。

ポリエステル

ポリエステルは、石油を原料とした化学繊維です。

メリットとして、

  • 耐久性
  • 軽量性
  • 速乾性
  • シワになりにい

などの特徴があり、空調服の素材として最も多く使用されています。

特に、ポリエステルは、繊維が丈夫で切れにくいため、耐久性に優れています。

そのため、長期間使用しても、破れたりほつれたりしにくいのが特徴です。

また、綿に比べて軽量で動きやすく、洗濯後の乾きやすさも嬉しいポイントです。

しかし、デメリットとして

  • 吸湿性・通気性が低い
  • 静電気が起きやすい
  • 火に弱い

特徴があります。

ポリエステルは、吸湿性・通気性が低いのがデメリットです。

そのため、汗をかきやすい作業では、不快感を感じたり、体温調節が難しくなったりする場合があります。

また、静電気が起きやすく、火に弱いです。

静電気が支障になる作業の場合は、静電気防止加工が施された製品を選ぶとよいでしょう。

また、ポリエステルは、化繊特有の光沢があります。
ツルっとした光沢が気になる方は避けましょう。

綿

綿は、植物の繊維から作られた天然繊維の生地です。

メリットとして、

  • 肌触りがよい
  • 吸湿性・通気性が高い
  • 保温性が高い
  • 燃えにくい

などの特徴があり、空調服の素材としても人気があります。

特に、吸湿性・通気性が高いのが特徴です。

そのため、汗をかいても、サラッとした肌触りを保つことができます。

また、通気性が高いため、熱がこもりにくく、体温調節がしやすいのもメリットです。

その他、燃えにくいという特徴もあり、火花や火の粉が飛ぶ作業でも安心して着用することができます。

しかし、デメリットとして

  • 耐久性が低い
  • 重い
  • シワになりやすい
  • 色落ちしやすい

特徴があります。

綿は、ポリエステルに比べて耐久性が低いのがデメリットです。

そのため、長期間使用していると、破れたりほつれたりしやすくなります。

また、ポリエステルに比べて重く、動きにくく感じる場合があったり、シワや、色落ちしやすいので、お手入れが少し面倒という点があります。

ポリエステルと綿の混紡

ポリエステルと綿の混紡は、ポリエステルと綿のそれぞれのメリットを兼ね備えた素材です。

そのため、空調服の素材として人気があります。

ポリエステルと綿の混紡のメリットは、以下のとおりです。

  • ポリエステルの耐久性と綿の肌触りの良さを兼ね備えている
  • ポリエステルの軽量性と綿の吸湿性・通気性を兼ね備えている

具体的には、ポリエステルの割合が多いほど、耐久性や軽量性、シワになりにくさなどのメリットが強くなります。

一方、綿の割合が多いほど、肌触りや吸湿性・通気性、保温性などのメリットが強くなります。

なので、空調服の素材として、ポリエステルと綿の混紡は、バランスの良い素材と言えるでしょう。

服(ウェア)の機能や種類

空調服には、以下の便利な機能や種類がある商品もあります。

  • フード付き
  • フルハーネス対応
  • 遮熱
  • 撥水・防汚
  • 反射タイプ(高視認性)
  • 難燃
  • 保冷剤ポケット

作業内容や環境に合わせて選ぶ時にチェックしましょう。

以降で、それぞれのメリットやデメリットを詳しく解説していきます。

フード付き

フード付きとは、空調服のウェアにフードが付いたものです。

フード付き空調服のメリットは、以下です。

  • 頭部や首元を冷やすことができる
  • 日焼け対策になる

フード付きの空調服は、頭部を覆うことで、日差しや熱を遮断し、冷やすことができます。

そのため、日差しが強い日に適しています。

しかし、デメリットとして

  • 価格がやや高くなる
  • フードが邪魔になる

場合があります。

また、現場によって、フードが禁止されている場合もあります。

それは、

  • 視界が狭くなる
  • 音が聞こえにくい

などの原因があります。

洗濯後の乾きにくさも気になります…

フード付き空調服を選ぶ際には、以下のポイントを確認しましょう。

  • フードの形状や大きさ
  • フードの取り外しが可能かどうか

フルハーネス対応

フルハーネス対応の空調服は、フルハーネス型の安全帯を装着できるように設計されている空調服です。

具体的には、背中にランヤードを通す穴が開いています。

この穴にランヤードを通すことで、空調服の下にフルハーネスを着用できます。

高所作業が多い方は押さえておきたい機能ですね。

また、対応していない空調服でも、専用のインナースペーサーを着用することで使用できる場合もあります。

インナースペーサーとは、風の通り道を確保するためのインナーで、空調機能を損なわずフルハーネスを上から着用し、使用することができます。

遮熱加工

遮熱加工とは、太陽光の熱を遮断する素材や加工が施されている空調服のことで、

  • 遮熱素材の使用
  • 遮熱コーティング

がされています。

主に、空調服の生地の裏面に遮熱効果の高い素材やコーティングがしてあるものが一般的です。

遮熱加工された空調服は、未加工の空調服に比べて、体感温度がマイナス5℃程度下がると言われています。

そのため、炎天下や長時間での作業、涼しさを重視する場合に、重要な機能です。

しかし、デメリットとして

  • 価格がやや高くなる
  • 洗濯の際には注意が必要

になります。

洗濯の繰り返しや熱によって加工が剥離してしまったりする場合もあるので注意しましょう。

洗濯する時は、乾燥機はNGです。
ネットに入れて洗濯することも忘れないようにしましょう。

撥水・防汚

空調服の撥水・防汚機能とは、空調服のウェアの生地に撥水・防汚加工を施すことで、雨や汚れをはじきやすくし、お手入れを簡単にするものです。

一般的にはフッ素樹脂やシリコン樹脂でコーティングしてあります。

撥水・防汚加工のメリットは、

  • 雨や汚れをはじきやすくなる
  • 洗濯の頻度を減らすことができる

です。

撥水・防汚加工が施された空調服は、雨や汚れに強く、洗濯の頻度を減らすことができます。

また、雨や汚れが付きにくくなるため、清潔な状態を保ちやすくなります。

しかし、デメリットとして

撥水加工は、基本的に洗濯を繰り返すことで撥水効果が弱くなっていきます。

なので、定期的なコーティングが必要になることが挙げられます。

最近は、市販でも強力な撥水スプレーが手軽に買えます。
定期的にメンテナンスしましょう。

反射タイプ(高視認性)

反射タイプ(高視認性)は、夜間や暗い場所でも自動車や歩行者から視認性を高めるために、蛍光色の生地に反射を組み合わせたものです。

デザイン性を損なわない程度に反射材が使われているものから、JIS規格に適合した高い視認性の商品もあり、

  • 夜間作業
  • 交通誘導

など、ガードマンの方や、夜間作業が多い高速道路や鉄道関係の方にピッタリ。

しかし、デメリットとして

ワークショップなどの実店舗での取り扱いが少ないです。

なので、ネットショップでの購入をオススメします。

ネットショップでは、デザインなど豊富に扱っているショップがあります。

難燃

難燃とは、燃えにくい性質のことです。

難燃空調服は、空調服のウェアに難燃加工を施すことで、火災の際に燃え広がりにくくしたものです。

溶接作業など、火を扱う作業をする方には抑えておきたい性能です。

ただ、注意点として、難燃の他に防炎などの性質は「燃えにくい」だけで、燃えないわけではないので、勘違いしないようにしましょう。

保冷剤ポケット

空調服の背中や胸元に保冷剤を入れるポケットが付いている空調服もあります。

ファンの風と保冷剤の冷たさで極寒の空調服となります。

しかし、

保冷剤ポケット付きの空調服のデメリットとして、

  • 保冷剤の交換が必要
  • 保冷剤の重みがある

があります。

1日フル可動したい場合は、交換用の保冷剤を現場に持って行くのに、クーラーボックスなどが必要です。

また、保冷剤の重さは200gほどで、缶コーヒー 1缶ぐらいの重さです。

しかし、運動量が多い作業の場合は意外とストレスになります。

保冷剤ポケットはデメリットもありますが、涼しさを重視する場合に嬉しい機能ですよね!

ファン選びの重要なポイント

空調デバイスとして重要なファン選びのポイントとして、

  • 風量
  • 静音性

があります。

以下で詳しく解説していきます。

風量

ファンの風量は、空調服の涼しさを左右する重要な要素です。

風量が大きいほど、より涼しくすることができます。

真夏の暑い日に作業をする場合は、風量が大きいファンを選ぶ必要があります。

基本的には、出力電圧が高ければ風量も増えます。

しかし、バッテリーの消費が増えて稼働時間が短くなります。

なので、風量と稼働時間のバランスが重要です。

一般的には、最大風量で毎秒60リットル〜90リットル程度のモデルが多いです。

性能が良いデバイスを基準に、12Vの出力で毎秒60リットル程度を目安にしましょう。

毎秒60リットルの風量があれば真夏でも十分に涼しく感じられます。

静音性

一般的にファンは、最大風量(毎秒60L〜90L)で使用した場合、約50~60デシベル(dB)程度の音量になることが多いです。

50〜60dBは、普通の会話やテレビ程度の音量で、現場の作業音や車の音に比べれば、うるさくはないですが、意外と音が気になります。

特にピット内や室内など、現場環境や人によってはモーターやファンの音でストレスを感じる場合もあります。

そんな時は静音設計のファンにも注目しましょう。

静音タイプはブラシレスモーターやファン自体の形状を工夫し、設計しているので静かです。

ファンの種類や機能

ファンの種類や機能として、チェックしておきたい以下のポイントを解説していきます。

  • 水洗い可
  • ファン形状

水洗い可

ファンが防水設計だとメンテナンスがかなり楽です。

空調服のファンは、作業中に粉塵や鉄粉、草木などを吸い込むため非常に汚れやすく、定期的に掃除しなければ故障の原因になります。

通常のファンは綿棒などを使って汚れを落としたり、エアーブローなどで掃除をしますが、

ファン掃除って面倒くさいんです…

と、サボりがちなファンは掃除ですが、防水仕様であれば流水で簡単に洗えるので苦にならないです。

ファンを水洗いする際には、ケーブルの差込口に専用の止水キャップをすることを忘れないようにしましょう!

ファン形状

また、ファンの形状によっても音の大きさは変わってきます。
形状は、以下の2種類があります。

  • 直射型
  • 噴射型

直射型のファンは、ファンの羽根がまっすぐな形状をしているタイプです。

ファンから直接空気を送り出すため、風量が大きく、涼しさを感じやすいのが特徴です。

ただし、音が大きい傾向があります。

噴射型のファンは、ファンの羽根が扇風機のように、ななめにひねったような形状をしているタイプです。

ファンから空気を集めて噴出口から送り出すため、音が小さく、風がより広範囲に行き渡ります。

ただし、風量が直射型に比べると小さくなります。

項目直射型噴射型
風量大きい小さい
大きい小さい
風の広がり狭い広い
ファン形状による違い

静音性を考えるならば噴射型のファン、
風量を考えるならば直射型のファンがおすすめです。

バッテリー選びの重要なポイント

空調デバイスとして重要なバッテリー選びのポイントとして、

  • 電圧
  • 稼働時間(容量)
  • 重量

があります。

以下で詳しく解説していきます。

電圧

バッテリーの出力電圧は、ファンの風量やバッテリーの持ち時間に影響します。

電圧が高いほど、風量が大きくなり、バッテリーの持続時間は短くなります。

一般的に、出力電圧は6Vから18Vモデルが多いです。

一番電圧が高いモデルで最大24Vというのもあります。

稼働時間(容量)

バッテリーの稼働時間は、目安として12Vの出力で5時間稼働が平均的です。

稼働時間が短いと、作業中にバッテリー切れになってしまいます。

しかし、デバイスのほとんどが電圧や風量を、3段階(強・中・弱)や、さらに細かく4〜6段階で調整できます。

状況に合わせてパワーを調整することで、バッテリーの消費を抑えて稼働時間を伸ばすことができます。

また、空調服のバッテリーの容量は、だいたい6,000〜15,000mAhくらいが相場となっています。

バッテリーの容量は、単位が「mAh(ミリアンペアアワー)」で表されます。容量が大きいほど、連続使用時間が長くなります。

重量

バッテリー選びでは、重量もチェックしましょう。

バッテリーの容量が大きくなれば、比例して重量も重くなります。

一般にバッテリーの重量は300g程度の重量で、イメージはりんご1個分ぐらいの重さです。

重量が気になる方は200g以下の軽量モデルだと動く時のストレスが減ります。

バッテリー切れや、重量の対策は複数台持って行くことでも対応できます!

バッテリーの種類や機能

バッテリーの種類や機能として、チェックしておきたい以下のポイントを解説していきます。

  • 急速充電

急速充電

一般的な空調服のバッテリーは、フル充電に8時間もかかります。

しかし、急速充電に対応したバッテリーなら、3.5時間から4時間でフル充電できます。

つまり、休憩時間や作業の合間などに、サクッとバッテリーをチャージ(充電)したい人におすすめです。

たとえば、昼休憩の1時間を充電にあてると、だいたいバッテリー容量の4分の1を充電できる計算になります。

猛暑日など、高出力でガンガン稼働させた場合のバッテリー消費時には助かる機能です。

暑いのにバッテリー残量を気にして風量をセーブするのはストレスです…

しかし、急速充電で気になるのは、バッテリーの劣化です。

通常のバッテリーよりも劣化が早いイメージがありますよね?

バッテリーの負荷をかけてしまうポイントは、

  • 極端な高温低温環境での充電
  • バッテリーが切れるまで使用(0%)
  • 満充電に近い状態で充電

です。

負荷をかけると劣化しやすく、バッテリーの容量低下にもつながります。

意外とやってしまいがちですが、バッテリー寿命を縮めないよう注意が必要です。

特に急速充電は負荷がかかりやすいため気を付けましょう。

バッテリーは、20%ぐらいで充電がおすすめです。

おすすめの空調服メーカー

近年、多くの作業着メーカーが空調服に参入し、種類が数多くあります。

改めて…空調服は、

  • 空調ウェア(服)
  • ファンやバッテリー(デバイス)

で構成されます。

でも実は、

空調ウェアを製造しているさまざまな作業着メーカーでも、共通のデバイスを採用している場合が多いことを知ってますか?

つまり、それぞれのメーカーが独自の空調ウェアを作っているが、ファンやバッテリーのデバイスは同じ製造元という場合が多いのです。

空調服のデバイス市場を占めている大手3社のグループは以下です。

  • 株式会社空調服:空調服
  • 株式会社サンエス:空調風神服
  • 株式会社バートル:エアークラフト

上記3つの大手デバイスブランドは、空調服の開発や製造において、長年の経験と実績を積んでいます。

なので、この大手3社から選ぶことをおすすめします。

それぞれ詳しくご紹介していきます。

株式会社空調服:空調服

一般的に使われている「空調服」という名称の商標登録をしている会社で、「空調服」を名乗れる生みの親です。

空調服グループは、業界大手3社の「アイトス」「自重堂」「ジーベック」がデバイスを採用するほどの信頼性があるメーカー。

最新のデバイスユニットは、

  • 最大出力18V 最大瞬間風量106ℓ/秒のターボモード
  • ファンの水洗い可
  • 5段階の出力切替
  • JIS IP55 防塵防水規格適合
  • 高速充電

と、重要なポイントを抑えてあり、機能・品質ともに間違えのないデバイスです。

また、参入しているユニフォームメーカーが多いのも魅力で、様々なメーカーの豊富な製品(ウェア)と互換性があります。

つまり、空調服デバイス(ファン・バッテリー)を購入すれば、さまざまな他のメーカーの空調服ウェアを使用できます。

具体的には、株式会社空調服を始め、以下の互換性のある参入メーカーがあります。

  • 空調服
  • ジーベックス
  • アイトス
  • アルト
  • タカヤ商事
  • 自重堂
  • 山田辰
  • ジンナイ
  • ベスト
  • Asahicho
  • チトセ
  • セロリー
  • 寅壱

空調服を始めて購入する方や、迷って決まらない…という方には、

  • デバイス性能が良く
  • いろんな空調ウェアを試せる

ので、空調服デバイスがオススメです!

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株式会社サンエス:空調風神服

(株)空調服と共同で、「空調服」を世に広めた会社ですが、空調服とは異なり、個性のある独自の進化を遂げている「空調風神服」。

業界トップクラスの風量や、ファンの機能性が高いデバイスブランドの会社です。

特に、胸方向や、背中方向など必要に応じて送風方向を変えられる特許取得の「ななめファン」が魅力のデバイスです。

その他に、業界で唯一の安心・安全な日本国内生産バッテリーを使用し、

  • 業界トップクラスの最大24Vのバッテリー出力
  • Bluetooth搭載でスマホから操作可能

など、デバイスの特徴があります。

また、空調服風神服のデバイスはスポーツメーカーの「ミズノ」を筆頭に、

  • コーコス信岡
  • ビッグボーン商事
  • アタックベース

などが採用しているので、ウェアの互換性も良いです。

空調風神服は、その名の通りの風量や高い性能のデバイス、独自の機能でコアなユーザーを虜にしています。

  • 性能で周りに差を付けたい!
  • デバイスにこだわりたい!

という、ちょっとマニアックな方にオススメです。

株式会社サンエスは、修理などのサポートにも力を入れているので、ユーザーとしては安心ですね。

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株式会社バートル:エアークラフト

デザイン性の高いウェアと高機能な独自のデバイスを販売している、株式会社バートルの「エアークラフト」。

このエアークラフトは業界トップクラスのメガヒット商品で、ショップでもシーズン前に売り切れています。

実際に僕の周りでは、全体の5割ほどの作業員が「エアークラフト」を着用しているほど人気な印象です。

デバイスの特徴として、電気工具で有名な「京セラ」製で、

  • 最大出力19Vのハイスペック
  • 最大風量の90リットル/秒、最大風量が1時間も継続

という申し分ない性能に加えて

一目でバートルブランドが分かるロゴデザインの「B」がクールに印字されたファンと、シルバーのアルミパネルがカッコ良く仕上がっているバッテリー。

流行を押さえた細身のスタイリッシュなデザイン性の高いウェアが特徴です。

バートルは、人気ブランドで知名度も高く、他のメーカーと比べて、とにかくデザイン性が高いです。

「カッコイイ」を求めるならバートルのエアークラフト一択でオススメします!

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まとめ

今回、空調服の選び方について、

  • 服(ウェア)
  • ファン
  • バッテリー

の重要なポイントと、機能や種類について解説しました。

また、おすすめの空調服メーカーで、

  • 株式会社空調服:空調服
  • 株式会社サンエス:空調風神服
  • 株式会社バートル:エアークラフト

をご紹介しました。

上記の大手3社のグループなら、失敗はないです。

空調服を始めて購入する方や、迷って決まらない方には、

・株式会社空調服:空調服

性能やデバイスにこだわりたい!という方には、

・株式会社サンエス:空調風神服

デザイン性など、かっこよさで選ぶなら、

・株式会社バートル:エアークラフト

です。

その他、ご紹介した機能や種類を参考に、作業内容や環境に合わせた空調服を選びましょう!

以上、この記事が参考になれば幸いです。

空調服は毎シーズン梅雨明けの6月下旬から7月上旬頃には、売り切れになることが多いです。早めの購入をおすすめします!

著者
のだ

現場仕事歴15年以上のベテランです。

主に、土木工事の仕事をしております。

長年、過酷な現場を乗り越えてきた経験や知識を共有したいと思っております。

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